設立の呼びかけ

ハイチ共和国、首都ポルトープランス郊外のボンレポスにあるセスラ学校。ここには公立の小学校に通えない子供たち約300人が学んでいます。公立の学校は、ハイチの子どもたちの1/3しか受け入れられないのです。

学校に行けない子どもたちのために、校長先生のマリクレールは自宅をすべて開放してセスラを開校。苦しい経営が続いています。というのは、子どもたちの親の多くが失業しているため授業料がもらえないからです。

マリクレールの妹、山田カリンの案内で2003年三月この学校を訪問しました。カリンから話を聞いてはいましたが、まず小さな子どもの数に圧倒されました。小さな部屋一杯に子どもがぎっしり詰まっている、という 感じ。隣の部屋もまたまた子どもが一杯。庭は木陰がそのまま野外教室です。子どもたちはどこの国でも好奇心で一杯。日本からのお客はとても珍しいらしく大勢の子どもに取り囲まれました。 中に私の手を取って離さない子がいました。

私にはわからないクレオールでしきりに話しかけます。その必死な目に気付いたとき、不意に言葉の壁は消えてその子の気持ちが流れるように私の胸に伝わりました。 私たちは学校がすき。学校を続けられるように助けて!―妹たちを両脇に連れて彼女は訴えていました。「わかった、日本に帰って必ず努力するからね。」彼女の手を握りしめて、約束の言葉が無意識のうちにわたしの口をを ついていました。神さまに言わせられたような気がしました。

名古屋を中心に長年活動を続けている「ハイチの会という団体があります。その経験を学び、多くの方の協力をいただいて、「ハイチの会セスラ」が設立されました遠い国ハイチ、けれど、セスラの子どもたちの輝く瞳、 白い歯のこぼれる笑顔をあなたの心に宿すとき、地理上の距離を越えて、地球という星の同時代を生きる仲間として交流する道が開かれると信じています。

高岡美智子